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山男・海女


先日のAFP=時事によると『ネパール人の女性登山家が20日、7度目の世界最高峰エベレスト(Mount Everest)登頂に成功し、自身が持つ女性によるエベレスト登頂回数の世界記録を塗り替えた。』とある。

むかし、、ぼくが若かったとき、友達とよく話したものさ、、、

『山に行く奴は哲学的』=チョイ暗い
『海に行くのは遊び人』=メチャ明るい

ぼくはどちらかって言うと、『ちょいクラ』くらいに思っていたが、、最近泳ぎを覚えてからは、どうやらぼくは『海』に向いているように思う、といっても、『ちょいクラ』の海男なのかな、、

泳ぐって、ある意味 『裸』 になる、ということで、ぼくはこの十数年『裸』の開放感を実感するようになった。世間ではこれを『快感』と呼ぶようだが、その間、数人の男共をプールに誘ってみてが、長く続く男は居なかった。つまり、この認識は間違いだったようだが、、

そんな体験をしながら、冷静にみてみると、海女も山男もそれぞれで、人生がそれぞれ違うように好みも違ってくるようだ。

久しぶりに泳いでみた。

さて、そんなネバール人の女性がどんな人なのか、ちょっと興味が沸いてくる。
『なでしこ』 と 『男子』
ぼくのところでは集配を運送業者にお願いしている。

今は専ら『男子』だが、それまでは『なでしこ』にお願いしていた。

どちらがいいか、それはそれなりに長所も短所もあり、一概に『これ!』とは言えない。

『いくら??』って言うと、、

『○○円でどうでしょうか、、』と訊かれ、、

え!!、交渉次第で、、、

先日、郵便局からきた集配の人に、

『お宅じゃどれだけ割引するの??』と聞いてみると、、

『うちは、公務員みたいなもので、その専門の人がいまして・・・』

ちょっと、お堅いのであります。


まぁ、『男子』も『なでしこ』も『メール男』も、それぞれ交渉するとおもしろい。

そんなおかげで送料は、○パーセント引きになっております。
虫のつくった花活け



薪はお彼岸からお彼岸までのあいだに伐ったものが良い、と言われる。
まぁ、その時期、樹木は休眠中で水揚げもしない、と言うのがその理由なのだが。

そんな木を10トンばかり庭に運んでやっと今日、すべての丸太を薪にすることができた。
コレで、この冬は安泰♪

今日の写真、 栗の木をチェンソーで縦に切ったところ、虫が開けた穴が見つかった。
で、そんなわけで、ちょっと、花活けに。。
名刺の肩書き


ぼくは『食器や』だ、職人になろうと思い、職人を養成する学校へ行った。

その動機は純粋だったけれど、、、

同室のAクン、(18歳)と比べると、遥かに自分(27歳)が劣っていることが分かり、『職人』をあきらめた。
(当時その学校には寮があった)

この世界のことを知らない人は、『職人』を軽くみるようだが、

この石川県でみても、『職人』と呼ばれる人は極々僅かなのだ。

『陶芸家』は数え切れないほどいる。

ところで、ぼくでしょうか・??

『工芸家』と言っております、でも、英訳するとクラフトマン=職人となり、ときどき『作陶家』と言うことがあります。

英訳すると、ceramist = 陶芸家となるらしく、名刺の肩書きに苦労します。



写真はなぜか雪も無いのに、『ユキノシタ』
鉄板入りの靴



我が家においでになるお客様は、まず、、

『窯はどこにあるの?』と、お聞きになります。

なんたって、家の前には数トンの薪が壁のように積みあがっている訳ですからね。


きょうも『薪』のはなしですが、

我が家では年間10トンほどの薪が必要です。山の中の田舎家ですから、湿度が高い。

そんな訳で、いまでもユルユルと薪を焚いています。


秋の彼岸から春のお彼岸までの間に伐った木を薪にするのですが、その際使っているのが写真の『靴』爪先に鉄板がはいっているのですが

どれだけ、ぼくの指を守ってくれたか知れません、、それももう飛び出して。。


もう、捨てる予定なのですが、最後の記念です、『ありがとう!』
初めての器



『カレーの皿が欲しい』

そんな依頼があり、つくった器。

この器が出来るまでの『エピソード』を載せようと想いつつ、数週間悩んだ末、、、

いまだに、その決断がつかない、が、まぁちょっとチャレンジしてみよう。
(えっと、最近では個人情報とかプライバシーの問題が以前から見るとかなりシビアになってきまして、)



カレーとははたして日本食だろうか?(ぼくは基本的には和食器が主流)

実は、40年ほど器をつくり続けてきてこれが処女作となる。

『たっぷりと余白のあるものが欲しい』ということだったので、自分だったらこの程度だろう、と寸法は決まった。

器にはその依頼者の”祈り”に近いものを感じたので、ガンダーラ仏の螺髪(注)をモチーフとして陽刻に利用した。

カレーにはその香辛料にある種の薬効があり、依頼者はその『特製のカレーを頂いている』、という、つまり『薬膳』である。


『お好きですか、、』と問われ、『ぼくも頂いてます』という話をしたところ、そのカレーを届けてもらった。

この器は、そのお返しとして作ったもので、、『欲しかった器、そのものです』と言う意味の電話があった。


その香辛料は”脳”に良い働きをするという、依頼者は脳腫瘍の術後を過ごしているという。

いまも、元気でおいでであることを願いながら、その美しい女性を想った。

どのような作品にもつくり手の思いがあり、エピソードがある。


器は我が家ではサラダやその他いろんな料理に活躍している。 寸法;口径 約23cm 高さ5cm

(注)ガンダーラ仏の髪はギリシャの影響を受けており大仏のような渦巻き状ではなく、『波状』であったと資料に記されている。
ミヤコワスレ


このところ充実した日々を送っている。

と言っても、、、今までも、これからもマイペースだから、、

無理もしない。


庭には都忘れの花が一杯で、、、、

資料によると、『キク科シオン属。日本原産の深山嫁菜(ミヤマヨメナ)』となる。

この『深山』を『ミヤマ』と呼ぶところがなんと奥ゆかしい。
色絵蓋付龍紋向付



さて、最近若い人の展示会に出合うことが多い。

その多くがたまたま食器だ、というのは自分が同じように食器をつくっているからかもしれない。

色の美しさ、配置、文様の可愛さ、形状、それにそれ相当の技術の確かさ。。

正直、彼ら、彼女たちのほうが上手じゃないだろうか、とさえ思える。


ところで、それらを見ながら、フト感じたことがある。

それって、ほんとうに飯喰っとるんかいなぁ、、


30年ほど前、ぼくの仕事場にある料理人がやってきた。

轆轤場の脇に『婦人雑誌』があり、それを見た料理人が、、、

『そんなもん見て、食器がわかりまっか??』

とはいえ、そんなお料理やに行く余裕もなく、そんなもんかなぁ、と思った。


爾来、(彼が亡くなるまで十数年)いろんなお料理やさん通いが続いて、、、(すべてゴチだったなぁ、、)

器をつくるのであれば、食べてみないと分からない、と知った。


あ、そうかあ、『家庭料理』だったら、それでもいいのかもしれないけれど、、、


今日の一客 万暦赤絵風龍紋向付 口径4寸1分 高さ2寸3分



白九谷陽刻市松文紅茶碗



先日、ベトナムの海揚がりの紅茶碗を、例のネットオークションで見つけた。

皿に闘鶏のようなものが描かれていて、、手に入れたかったけれど、、、

時代のトレンドとしては、もう古典の写しでは、振り向いてくれる人がいなくなった。

ところでその海揚がりの紅茶碗、時代としては17cほどのもので、取っ手は無く、とてもシンプル。

そこだけは租借いただいて、一碗。


先日ご訪問いただいたアメリカ人のご夫婦、『紅茶が好き』と言う。

ぼくは紅茶のことはまったく知らないけれど、一つだけ・・・

正山小種(ラプサン・スーチョン)という中国茶がある。

茶葉を松で燻してつくられた烟茶(エンチャ)、つまり紅茶といわれている。

その味は、いちど呑めばその香りは生涯わすれることはない、とも、、

『ご存知ですか』と聞いてみたところ、『もちろん』と。


なんだか、ぼくだけのものではないことがわかり、、、

自慢できるものがひとつ・・・


今日の一曲 お馴染みドリスディ


ウド


ぼくはノートでこのブログを更新しているが、

このノートの手前に親指の付け根があたると、デリート機能が働き、描いたものが一瞬に消える、ってことが初めて分かった。

きょうは『陶芸家と水泳』について描いていたところ、、デリート。(く〜〜〜〜くやし〜〜〜)

同じものはもうかけないので、きょうは庭先で採ったウド、ミソをつけて生で食べてみました。

ウン、イケルゼ!!

せっかく描いたのに、と思っても、コレがパソコンだよね。


明日、窯だしです。