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Jack O' Lantern's



草間彌生氏は日本の近代芸術家の一人に挙げられている。彼女の作品の中にある『カボチャ』シリーズはその点描があたかも視神経に裏打ちされたかのように異形かつ美しい。それとは別に、自己の『カボチャ』シリーズを作っていたぼくはそんな点描の一部を租借し仕上げたのが写真の作品である。


ぼくはあくまでも『工芸家』で、オブジェとしてではなく『用の美』を念頭に製作している。器はちょうど水指に転用できるようその寸法、口の大きさを規定し、蓋はこのままを使用しても、また漆器で誂えてもいいかな、と言う程度の提案をした。十点ほどつくった器のなかには明らかに水指としてもらわれていったものがある。


ところで、ぼくのカボチャシリーズはあくまでも『人』のような『鬼』であったので、今風にいえばこの『鬼』は法人=『鬼人』ってことになるのかなぁ。。。カボチャの姿を借りているけど、、


下の写真、そのカボチャの底の写真です。赤貝の上に器を乗せて焼いたのでその痕が残って、じつに自然で美しい。(自画自賛〜〜)


さてカボチャといえばハロウィンですが、こんなサイトがありました、よろしければ、、、→http://allabout.co.jp/gm/gc/189281/




神獣と妖怪






『九尾の狐とは、9本の尻尾を持つ狐の妖怪であるという。 狐は古来より精霊・妖怪に近く 、なんらかの力を持つ動物とされていた』(にこにこ大百科より引用。)


都賀田勇馬氏(故人)はこの石川県出身の彫刻家である。彼による『ハニベ岩窟院』は有名だが、氏は元来動物をモチーフとした彫刻を得意としていたらしい。その岩窟院で氏の作った『シバタケ』の箸置きがこの山中温泉にあるお料理やで使われていたが、それは本物を越えた訴求力が漂って見る者を魅了した。


一見そのような『お土産品』も作った彼だったが、ぼくが30年ほど前に見た狐の陶彫は高さ40〜50cmほどで、当時国道8号線の彼方此方にあった『九谷焼』の土産物屋に並んだ獅子や狛犬のように型で作られたものだったのかもしれない。が、


その『お狐さま』には不思議な力も備わっていたと言う。


『よかったら、フジサワサン貰っていただけますか』と、その持ち主のご夫人に勧められたが、丁寧にご辞退した。なんでもそれがある占い師によると『宜しくない』という。


その陶彫は、耳の一本が欠け上から下まで刺青のような『唐草文』で埋め尽くされ、かけた耳が逆にそれをリアルに表出しているのであった。


二十年ほど前、金沢にあるINAXギャラリーで企画展があった際、その陶彫からヒントを得、つくったのが写真『カボチャ』である。テーマは『鬼』


この『鬼』をモチーフにしたカボチャはその後形状を替えいろんな個展やグループ展に出展し、好評を博した。もちろん、売れた、ということである。


資料によると、『中国では、狐は幸福と平和をもたらす天界の聖獣といわれている。また日本においても神獣とされ、吉兆をもたらす神獣とされる場合と、人を惑わす妖怪とされる場合がある。』という。さて、その後、この陶彫をお持ちのご家族が不幸にあわれた、とは今だ聞いたことはない。でも『あげる』って言われても、やっぱ、お断りするかも、、


もちろん、ぼくの『カボチャ』はその意味では、毒にも薬にもなりません。

(写真背景:板書 題 『月』 長谷川 章氏)



お多福(MASK)



『映画『コナン・ザ・グレート』(原題: Conan the Barbarian )』(1982年ユニバーサル・ピクチャーズ、ジョン・ミリアリス(John Frederick Milius)監督)作中で主人公コナンが瀕死の重傷を負って全身に呪文を書いて死神の脅威から護られて復活を果たすシーンがある。このシーンは日本の「耳なし芳一」という物語を題材にしたと監督自ら語っている。』Wikipediaから引用編集




このマスク(面)は小泉八雲の「怪談」の登場人物、『耳なし芳一』および、お多福面からインスパイアーされて製作したものです。『自由と復活』を意味づけたつもりです。


素材は磁器(
Material: porcelain)


最速の仕事やります!!!


アメリカに送る器がやっと出来上がった。

インボイスや送り状を業者さんに任せるってことも出来たけれど、

自分で完結するのが生来の性分。

通訳さんのはなしだと、そのお客様は随分楽しみにしておいでとか・・・

う〜〜ん、いかんなぁ、こんなこっちゃ。


写真:明日素焼きになる器
薪の日



愈々忙しくなった。

そんな日に限って、

『オーイ、手空いてないか!!』


村のAさんは確かもう70は越えているはずで、

それでもこの村の働き者だ。

そんなAさんから電話が入った。


轆轤の削りの手を止めて、

繋ぎのズボンに着替え向かった先は、

山の中の大きな1本の樹


その向こうに倒されている樹はすでに1mくらいの長さに伐られた大きなクヌギだ。

径が40cm長さが1mもあれば今の時期といえども100キロほどはある。

それを持って帰って欲しい、と言う。


軽のトラックを借り、一度に500キロ、

過積載の状態の車を往復3回、

玄関に下ろした状態が下の写真。

もちろん、斧なんかでは割れない。(若くって、体力があればできるかも・・)

薪割機を使うことになっているが、

その薪割機も故障で、直しにだしているところ。





そんなことで、その仕事がおわったのは午後の4時、

電話が午前中でもちろん昼飯も抜き、

最後の一株を積み上げたとき、さすがに息が切れそうで、あ〜〜おれも結構歳なんだけど、

正直な話、こんなハードな仕事が出来るのも、あの十数年つづく水泳のおかげ。


そのプールが昨日から16日まで改装工事となった。

さて、その間薪集めに集中するかなぁ・・・

いえいえ、ご注文いただいている器の仕上げ、急いでおりますのでもう少し『¥^;


写真上赤いもの: Aさん手作りの楔