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白九谷陽刻市松文四寸皿


白九谷陽刻市松文皿 口径 13cm 高さ 2,8cm


さて、『白九谷』というのはわたしの造語です。

『色絵九谷』『藍九谷』の中に含まれない『九谷』の範疇をもう一つ広げてみたわけで、

いろんなご意見があるかもしれませんが、白磁もいろいろあるわけで、『李朝白磁』『宋白磁』・・・






今日の一客です。

まだ、世の中に出回っては居ませんが、どんなものか、


と、ご説明しようとおもいましたが、、、、

ま、こんなものは手にとってご覧にならなければ話しにならないわけで、

写真の掲載だけでお許しの程を。




赤絵梅文9寸皿


年も押し迫り昨日は冬至、

冬至に柚子湯に浸かると『一年中風邪をひかない』と言われるようですが、

そのためか、ぼくはこのところ風邪をひいて、病院のお世話になっているという按配・・・


さて、ぼくのところでもこの気候の変化で椿の花が咲いております。

いまから三十年ほど前のことですが、ぼくは渓流釣りに凝っていました。

当時、渓流の解禁は4月、

今では何故か3月の解禁ですが、渓谷に入ると4月から5月にかけて藪椿の花があちこちに咲き乱れていました。

ご存知の方もいらっしゃるかと想いますが渓流釣りには『岩魚派』と『ヤマメ派』があり、

だんぜん『ヤマメ』は『岩魚』以上のテクが必要でした。

(あ、ぼくは岩魚は釣りません)

ただ、、、

『ヤマメ』って、じつに可愛い目をしておりまして、生簀に入れてもって帰ってくると、なんというか、、、

『情』ってのが邪魔をし、、、、

いつしか、釣竿もどこへやら、、、、




今日の一客です、赤絵梅文9寸皿(椿ではありませんが、、)

そんな釣りを思い出しながらアップしてみました、そろそろお正月です。

皆様、良いお年を。

 
田舎暮らしでやんす。


『窯は何処にあるんですか?』ってよく訊ねられます。

ほとんどは、家の前に積まれた薪をみて、さぞ大きな薪の窯でもと、期待されているようですが、

ぼくのところにあるのは15キロの電気窯ニ基だけです。

薪の多くはケヤキ・楢・クヌギで、楢という英訳がないのでジャパン:オークと言って説明してます。

原木を切倒すのは、ぼくらのような素人が出る幕はないのですが、

倒された木を車に積むために1mほどに伐ったものを、チェンソーで35cmに切り揃えます。

そのために使っているのが上の写真、

一応、ドイツ製のようですがこれは日本でライセンス生産された安物、、、

ぼくのように、都会で育ったものにとって、田舎暮らしはチェンソーの刃を研ぐことから始まると言っていいのです。

チェンソーの台になっているのがクヌギ、

硬い木で、ぼくのところではこの60年モノをテーブルにしています。

さて、きょうはあったかな日でしたが、明日からお天気はどうなるやら、、、

このところのお天気の変化についていけなくて、、、

風邪気味です。

一杯やって、ガンバリマス。


さて、ブログだ。

これも仕事の一つで、

やってる人には分かるだろうが、、、

やったことのない人には分からない^^;

恐らく、SNSなどもそうなんだろうなぁ〜〜〜〜





さて、十年前の今日をちょっと。


この話をすると、『また、おおげさなぁ^〜〜』と言われそうだが・・

ぼくらが血液検査をすると、その平均の値、というのがある。

膵臓の健康状態を知るための値、『血清アミラーゼ』

これが1000を超えると、『死ぬか生きるか』という境だそうだ。


それが12月8日、つまり十年前の昨日、

これが6000に達したからドクターは慌てた。

『こんな値!!』と叫びながら、

どうするか、ってところだったようだ。


酸素吸入器や膀胱に差し込まれたバルーン、中心静脈から直接心臓に輸液が送られる。

幽体離脱や、お花畑、幻聴、幻覚、

死線を彷徨って40日間病院暮らしを経験した。


病名は重症急性膵炎、死亡率三割、一年後の再発これまた三割、

つまり、簡単に言うと、あきらめたほうがいいに近い病気と言われた。


これが奇跡的に治った。

ただ、それまでのパワーがなくなって、

水泳も一キロ程度しか泳げない、

まぁ、十年前だから、歳ってこともあるのかも、


で、そのとき始めたのがこのブログ。

長いこと続いてオリヤす。

この季節になると、あの苦界を彷徨った朦朧とした意識のなかで、、、

『もっと、生きていたい』と、願った自分を思い出します。


さて、今日の写真:古染付の八角小鉢。描かれているのは蓮。

実際の蓮の葉はあえていえばまん丸ではないようです。

軍配のような、ちょっとマルを引き伸ばしたような、、、

品種にもよるようですが、

でも、この八角、それとなく蓮からインスパイアーされたような形状で、

ぼくは好きです。

口径 10・5×3cm




ドラゴンの器


先日、タイからお客様があった。

たいへんフレンドリーで、ぼくの陶暦(略歴のこと)に『サインをしてくれ』となり、

細君の名前とぼくの名前を、

そんなやり取りのなかで、、、、

ぼくの作った器が眼に留まり、

その器の由来についていろいろと話すうちに、

これがどうやら、『鳥』ではないことになった。


この器は、タイかカンボジアで発掘された器を自分なりにアレンジしたもので

当初、てっきり『鳥』だと思っていた。

が、、、、

そのお客さんの息子さんが差し出したスマートフォンに映し出された写真は。

それの由来がはっきりと、、、


『ドラゴン』は外国では大変な人気で、かれのスマートフォンに収められた数々の『ドラゴン』をみると、さて、ぼくには子供の頃遊んだあの『メンコ』や『ベッタン』に相当するのかなぁ、、、と。


箱は外国の方用に赤で日の丸を、それから『花』をモチーフに箱を開けるとその箱が花のように開くように作っていただいた。(山中、紙器工房NAGAI製)

 
古染付写兎形向付


午前中は歯医者

お昼には撮影

夕方にはこれ、アマゾンから注文した本が届く。

ま、この正月は、ちょっと読書でもって思っております。

少しだけ、轆轤をしました。

下写真:古染付写更紗文7寸皿とやはり古染付写花文八角小皿



訪問者



『とても長い間。。。』と、ぼくは応える。

そして、、、

『おおよそ、40年くらいですね』と、付け加える。


『では、その40年前と、現在の陶芸に対する姿勢は変りましたか』

質問者は作家で、精神科医でもある。

『う〜〜〜ん。。。』ぼくは返答に窮する。

また彼はある音楽家を知っているか、と訊ねる。

どうやら著名な音楽家らしく、たまたまぼくの部屋に流れていたクラッシックの曲に触発されたらしい。


ぼくのところにおいでになるお客様といえば、このような取材という形をとることもあり、ぼくはそれぞれの時間を楽しむことにしている。

昨日、ぼくのメーラーに一通のメールが届いた。

『フジサワ さん。
昨日、わたしのために時間を割いてくださってありがとうございます。とても感謝しております。
ごめんなさい、英語で書いてしまい、、、
わたしはあなたの仕事について書いてみようと思います』

英文のメールが届くことはママあることで、訳すのはなんとかなるけれど、返事がたいへんだ。
簡単な文の最後に、『Goodbye, See you later,』と、記した。

その返事がきた。サンキュー!

こんな仕事をしていると、ふと、こんな出会いも良かったかも、と思える。

その彼が『わたしの友人だ』と教えてくれた書籍がある。
琥珀の眼の兎』(エドマンド・ドゥ・ヴァール著/佐々田雅子訳)

『器の見方が変る』と言われている。


ところで、その訪問者はだれだったか、一枚の名刺をもとにwebsite を覗いてみた。

細君によると、彼にとってぼくは『臨床心理士の患者』みたいなものだそうだ、はは。

お役に立てれば・・・
アトリエ


『この玄関からの風景、とても日本的ですね』

『ここで一枚写真を・・・』

旅行業者さんはぼくたちとは違った目線でこの村やぼくたちの工房を切り取るようであった。


このところ、ちょっと、スケジュール的に多忙な時間を過ごし、、、

プールにも行けず、結構厳しいなぁ・・・・

写真:玄関からの風景はおいでになったお客さま用として、

アトリエ(工房)の窓に並べた器を一寸、ね♪