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白九谷陽刻菊文向付


白九谷陽刻菊文向付  口径:15,5cm


『レースのような感じ』がコンセプト、


より薄く、より軽く、、、そしてレースのように。


本日の窯から、






 
オマジナイ
今日は窯焚きの日

窯を焚くってある意味、まな板に乗った鯉の心境で、

ただヒタスラ、『良いように焼けますように、』、、と願うだけで・・

前日の窯詰めのような緊張感はない。


焼き物の学校に行っていた頃、

その学校は全国から集まった90人の男女が一年間、陶芸について学ぶことが出来る。

学歴や職歴も様々で、当時ぼくがいた頃は『寮』があった。


その寮の二階の代表がぼくで、一階の代表のAさんは前職、あるTV局のディレクターをやっていたインテリで、、

『あの朝の占いね、あんなの適当に指が触ったところがその人の運勢なのさ』という具合で、、

そんな業界の裏話もおもしろかった。(え〜と、これは当時の話で、真偽についてはわたしは責任を持ちません)


ある時、電気窯について話すことがあった。

『あれって、さぁ』 かれは関東の表現を好む、(これからもそれを意識して、、、)

あの窯が焼け上がった際、きっと誰もがやっている『ネラシ』について話が及ぶ。

『あれは、さぁ、まぁ、あれで良いものが出来るとかなんとかじゃなくってさぁ』、、


『オマジナイのようなものなのさ』


誰にも秘密にしていたけれど、かれの父親がある高名な陶芸家であるという噂が、それとなく流布したのは卒業も近づいた頃のことであった。

爾来、『ネラシ』で焼き物が熟成されるとは、信じたことはない。

 
情熱の元は、、
愈々、薪ストーブが活躍する時期を迎える。

二年ほど前に伐った銀杏の木がはたして使えるかどうか、試してみることになった。

薪はその樹の実の匂いがそのまま生き写しのように匂うので、あのギンナンを思い浮かべる。

ネットで調べてみる限りでは、使っている人も居るようで、、、


やってみました。

その銀杏の木、一年はそのまま地面に転がしたまま、そして今年春、薪割機で割ったものを風の当たるところで乾燥させ、、、

ところで、これが匂いもなく燃える。


ただ、、、

それほどの、火力も出ない。


あの、匂いの元はなんだっけ、

脂分なんだろうな、きっと。

風に当て、乾燥させた銀杏の木はこの二年間の間に脂分を流し去って、ただの木になったのです。


さて、この歳になると、、、、

あの加齢臭とやらが、気になってくる。


何を燃やすんでしょうねぇ〜〜〜
草払機



そう言えば、この一週間余り何してたのかなぁ、、、

ということで、北陸電力さんから23年分の電柱使用料というのが入ってくることが確実になり、

書類を提出した段階で、例の草刈機を手に入れることになりました。

その取り扱い説明書によると、排気量22,5ccという普及品で、まぁプロじゃないのだから、これで充分。

さっそく、細君にここを刈れとか、あちらを刈れとか振り回される始末に。。。

実はこのところ我が家はイノシシの寝床になっているのではないかと思えるほどに草が生い茂り、、

そりゃ、鎌で手作業などとはとてもとても、山の中なのです。

一念発起して、草払機を手に入れたしだい。

田舎暮らしというのも、都会の方々からみれば一度くらい経験しても悪くはないでしょうが、、、

これが結構厳しい。




田舎暮らし、興味のある方は、どうぞ、わたし共に一声。

ヨツールの薪ストーブとイノシシとの共生がおススメ!!是非^^







今日の写真、小生です。

何でもない靴のようですが、これでも鉄板がつま先に入っており

ワイルドな生活には、必須アイテムのひとつなのです。
電柱の土地使用料


ぼくの家は、田舎家であり、古民家に属する。

陶芸をする環境としては、この加賀市でも随一といっていいだろう。

なにしろ、周りには自然だけが広がっているし、町にでるのも10分以内だ。

ただ、ぼくたちを悩ましているのは、冬の寒さと、野生の動物たち、

それに、そう、雑草が凄い、虫なんかもね。


先日のこと、

『あんたとこも、電柱の土地使用料もらってるやろ、、、』と、

村の人に聞かれた。


電柱が自分の田んぼ、畑、宅地等に建っている場合、

『電柱の土地使用料』というのがいただけるらしい。

早速電話すると、

その確認のために、北陸電力の関係者がやってきた。


話を聞いてみると、その使用料は3年の前払いで、おおよそ、一年1500円ほどになるらしい。

ぼくのところは、20年前にこの土地を取得したので、

『20年分をお支払いします』と言うことになった。


『で、いくらほどになるの、、、』と聞くと、

まぁ、なんたって、お金が入ってくるわけで、胸算用が始まる。

『はい、約3万ほどになるとおもいます、それから、3年先の前払いとなっており、そのお支払い年でもありますから、、、』

なにもかもが、怖いほどスムーズに進む。

つまり、3万ブラス4,500円ほどが振り込まれるというのだ。


やっぱり、言ってみるもんやなぁ、、、

そのお金、使い道は決まっていて。。。

草刈機代として、、

これで、庭のお手入れも綺麗にできそうです。

残ったら、ちょとご馳走かも♪
写しの仕事



写真は外国のあるオークションハウスに出品された器の写真集です。

写真集の上にあるのは、私どものの窯で焼かれた『写し』になります。

写真のキャプションによると、色絵向付となっており、

技法的にはロクロの後に指で輪花にしたものではなく、打ち込みによる技法で仕上がっております。


近頃では、こういうのを『パクリ』と言うのでしょうが、

嘗て、魯山人は

『「真似して何処が悪い、全く真似のない作があるなら見せてもらいたい」と口癖のように言っていたそうです』

(須田菁華と魯山人−−−−−須田菁華 談)没後50年 北大路魯山人展 より抜粋


ご存知の通り、魯山人の陶磁器の作品はその多くが明代の陶磁器から咀嚼したものです。


今私たちが使っている器のほとんども、これらの時代の作品の上に、出来上がった造形ですが、

残念なことに、明代を超える作品に出会えることは、ほとんど『無』に等しいといえそうです。

もちろん、私の器も例外ではありません。



追記します。

私たちのお世話になっているS氏には、

「そろそろ、自分のものを作れ!』と言われております。

きっと、『打ち込み』の仕事に飽きたら、それも出来そうですが、

それまで命があるのかどうか、はは。

光陰矢の如し、です。


 
9月の陽光



お天気がよかったので、9月の陽射しの下で、、、

豆皿の打ち込み型を仕上げているところ。

土でやる人も居るけれど、、、時間が掛かりすぎるので、

うちでは、石膏。

打ち込み型を使ったからと言って、同じ寸法のものが出来るとは限りません。

打ち込みをする時の粘土の乾燥具合や、ロクロの形によって、見込みが落ちたり、変形したり、、、

先だって、金沢の古美術店さんに用があり出掛けてきましたが、

古九谷の出来のよさを手にとって見ることができました。

宇〜〜〜ん、『型』であり『型』でない・・・

鋳込みとはちがいました。


写真:四方豆皿の打ち込み型






ご注文があったので、

下、焼け上がった器を包装して、





かわいいものが欲しい、というご依頼。

まぁ、困ったことで、

手元にある資料が少なく、

エンブレムじゃないけれど、立体はパクリが難しい。

それに、自分の文化、育った環境、などなど、

知らない世界が、『可愛い』というワードに込められていて、、

そう言えば、、

おいらにとっては、『かわいい』=『ちいさい』程度の発想しかなく、、、


写真、今日届いた『古伊万里陽刻桐形』の豆皿

う〜ん、これを手前にある『蝶』にしたほうが『可愛い』かも、とか。

それとも女性は『虫』が苦手ってこともあり。。。

などと、、、、


さて、忙しくなったので今日はこれで




豆皿が流行っているらしい。



『公募展に出品しないんですか?』って、よく聞かれました。



もう、ウンザリで、

『どなたが審査するんですかぁ』って応えると、

さすがにもう誰も言ってこなくなった。



今日は秋らしい一日。

もうすぐ連休だとか。

細君は実家に帰省する準備で楽しそうなのです。


今日の写真:『豆皿が欲しい』とのことで、、

 
努力賞



 

芸の世界には『努力賞』というものがあるのでしょうか。

それとも、『結果』がよければいいのでしょうか。

じつは、そのことをずっと昔から考えておりました。

大切なことです、人生にとってもね

 

せんだって、偶然、あるサイトを見つけました。

そこでは、ぼくが作った器が紹介されているのです。

30年ほど前の自分のものとは、しばらくは分からなかったくらいですが、

 

それを今でも大切に使っていただいていることを知り

たいへん驚かされました。

 

公募展というのがあります。

あの世界でさえ、『ポン』と作品を出品しても入選はしないはずです。

芸の世界にもきっと『努力賞』という目に見えない『賞』があるのでしょうね。

 

最近、ぼくはそんなことをフト考えます。

人と、人との付き合いもそうですが・・
『作品』のなかに、何かを感じとっていただいたことを感謝します。

正直に告白します。
佳作も作りましたが、駄作もいっぱい作りました。
ありがとうございました。

そのサイトをご紹介します。↓


My 浅野川

http://myasanogawa.blog.fc2.com/

染付菊文四方皿



昨日、台風がこの石川県を縦断したらしい。

一時、晴れ間が見えたので、ずれていた瓦を直しに梯子を上ろうとすると、、、

床下に潜んでいた『ウリボウ』三頭が脱兎のごとく、、、

いや、猪突猛進、山の中に、、、

どうやら、うちの家の床下が彼らの寝床だったようで、

草刈をしないと、森が迫ってくるように思う。


この村に住んで二十年、

ことしも、いよいよストーブに火が入った。

都会の人には分からないだろうが、里山での暮らしは、とくにこんな100年も経った田舎家では

むかしは夏でも囲炉裏で薪を燃やしたそうだ。

寒いからではなく、夜半に篭った湿気を逃すためで、それが家長の仕事でもあったようだ。


そんな訳で、ストーブに火が入るころになっても、我が家では夏のまんまのその日くらし。。。

半ズボンにタンクトップといういでたちなのであります。

着る服は持ってないけれど、山のように用意した薪だけがお洒落(^^)


今日の一客です。

染付菊文四方皿 径 9,5cm