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呉須赤絵豆皿


『どうや、ええやろ、、』と、Sさんからカタログが届いた。

図録は呉須赤絵の売りたての際手に入れたもの、らしい。

写真は奥田 頴川( 1753〜1811 江戸中後期の陶工)の作。


まぁ、おいらの仕事はこの写真から3D(three dimensions)を作り出すこと。

簡単に言えば、『物体構造などのモデリング』を粘土を使い轆轤成形すること。


右の器は古染付の五寸皿、随分まえにネットで落札したもの、もちろん本物(だと信じている)

この器の高台のバランスが写真、小皿右下の器の形状に酷似している。


新たにモノを作る際、このように『古典』が参考になってくる。

どうやら、Sさんはこれをご希望のようで・・・


おせわになっているSさんのためには、、、火の中、水の中、何でもやらせていただきマス!!


図録写真の器: 呉須赤絵福字豆皿 9cm×9cm 

 
蓋物



『あれはなぁ、、止めたほうがええでぇ・・』Sさんは言う。

今年は蓋物に挑戦するつもりでまず一つ起こしてみた。

『あのなぁ、、一回やらせたことがあるんや、、、』

すると、、

蓋をかぶせると、その蓋がクルッと回転し、逆さになるらしい。

つまり、実のほうが楕円になっていることで回転すると言う具合だ。

『陶芸家の仕事、ちゃうでぇ、製陶所の仕事やで、、


と言われ、ま、そう言われるとね、、、

古伊万里の頃は、機械ではやってなかったわけで、、

やれば出来るはず。


おいらは偏屈だから、、、

見本つくりに入りました。



仕事の過程を公開するのは本意でなないけれど、、、
窯から出てくるまで、興味のある方は、、どうぞ^^

写真、これから蓋を削るところです。

ブログの日々



十年ほどまえ、正月を挟んで40日間、絶飲・絶食の入院生活を送った。
かんたんに、『絶飲』と書いたが、それは一滴の水も飲めない、ということで、
『絶食』とは飴玉一つも摂れない、ってことを意味している。

重症急性膵炎、というのが病名で、死亡率は3割、快癒して後一年後の再発率、これも3割。
簡単に言えば、一年後の生存率は二人に一人っくらいになろうか。。

その入院中、TVで見た『ブログの作り方』という番組がこのブログを作るきっかけとなり、今に続いている。

このブログ、それなりに面白いのは、毎日訪れるユニークユーザーとコメント欄に残るIPアドレスである。
誰が、何を、見ているのかが分かるようになっている。

ブログを開いてみると、、ああ、また、あの人が、、、、
まぁ、たまには実際にお話をしてみたいものだな、って思うのは、ぼくだけだろうか。


きょうの一客 市松文 皿
菊形小鉢


昨日の大相撲はひさびさの天覧相撲となったようだ。

その座席の背景を見てみると、桜の紋がおおきく飾られ、

菊の花と桜との使い分けが何処にあるのか興味がわいた。

わが国では、菊の文様は一年中使われるようで、

刺身のツマにも食用菊が使われている。


今日の一客 菊形小鉢  13cm



蓋物の碗



『あんなぁ、これちいさいなぁ、、』

昨年暮れ、歳暮に送った蓋付の碗(下写真)についての『評価』があった。

『そやなぁ、この大きさやと、赤のもっと多い模様があったらなぁ、、』

たかだか、『器』であるけれど、それなりに奥も深い。
それに、お歳暮には『学習』も兼ねている。
Sさんもそんなことは織り込み済みで、こちらの『意図』はバレバレなのである。








『どうでしょう、、』
器のギャラリーさんに聞いてみると、

『少なくとも、このくらいの寸法で、○○文の文様がモダンだわ』
(○○の部分は器が焼きあがってからデス)

器は、まず寸法があって、そこに季節を含む文様がある。

つまり、殆どの器の寸法は決まっていて、それをどれだけ編曲できるかどうか、が腕の見せ所だ。


さて、写真は古伊万里の蓋付碗である。
その○○にどんぴしゃの器を探し出した。
時代は1700年代になるが、教えていただいた寸法は教わった寸法そのままだ。
形状は蕎麦猪口のように直線で焼き上がっている。
文献によると、その寸法も畳の寸法に連動しているとか。
そんなわけで、今年初めてそんな器をひとつ仕上げてみようと思う。



今日は日曜日で、最近では土日をプールの日と決めている。
風邪も治り、久しく泳いでみた。
ストレートで1キロ、数年ぶり。
この調子だと、まだまだ距離を伸ばせそうだ。
ま、打ち止めまで挑戦するかな、泳ぎも陶芸も。。
繋がりのなかでしか、、


さて、きょうはすっぽかそうかな、って思っていたが、、

ぼくを育ててくださった『料理人』のご仏前に、

もう19年も経った。



『こんなにしていただいても、ぼくは何も出来ませんが、、』と言うと。

『死んだら、俺の墓に酒を掛けてくれ!』と。



『もし、よろしければ5月にも、』

その料理人との約束を実行しなければ、そろそろね、こちらが危なくなってきた。

もちろん、県外だから、帰りは夜となる。

もうそろそろ、、、ね。

いいかな、と思い始めた。


相手の負担、ぼくの思い。


喰えなかった頃を思い起こしてみると、涙があふれてくる。

ま、これからも、これで喰っていくのはどうなるやら、だが。


 
スイッチの切り替え


今日はそれほど寒い日ではなかった。

風邪も快復し、食欲も戻り、昨夜から晩酌もやれるようになった。

仕事のリズムというのも、これも勢いというものがあり、

身体の中の『正月』はまだ眠ったまんま。

さて、『スイッチ』はいつ切り替わることやら、、


明日は、歯医者と、昔世話になった料理人のご仏前にお参りすること、かな。

それが終わると、この北陸にはとてもとても寒い本格的な冬が来ることになる。
(なんたって山の中ですからね)

薪はいっぱいあったけれど、悲しいほど無くなってしまいます、虫歯のように、、


皆様も風邪、とくにインフルエンザにはかからないように。


今日の一客 色絵花づくし文皿 11cm

 
それっきゃない!!


『三日分のお薬をお渡しします』その若いドクターが言う。

『胃腸炎でしたら、この三日間で治るはずです』

その自信に満ちた診断を聞きながら、病院を後にしたことを思い出した。

つい、3日前のこと。

このまま、寒い玄関で仕事をすると、、、

『同じ轍』を踏むはず。


どうしようかなぁ・・・

まぁ、見てくれは良くないけれど、、、

薪ストーブの後ろに轆轤を持ってきて、、

ま、それっきゃないか。


今日の一客 色絵市松文湯呑
一寸休息
二日前、不覚にも風邪をひいた。

下痢、嘔吐、発熱、腰の痛み、そしてゲップの連続。

考えてみれば、轆轤場が玄関にあり、その上暖房がないときた。

さすがに、スキーウェアーだけでは凌ぎきれないようで、

身体の芯から冷え切ってしまうと、風邪だってひこうというものだ。

『蝶のように舞、蜂のように刺す』

う〜ん、座右の銘だったはずが、、

『芋虫のように這い、蛹のように眠る』

まだまだ、成長過程にある。


今日の一客、そんなわけでご勘弁のほど。

 
桜川


ギャラリーさまのホームページを覗くと、

もう春、なのかな。



S字染付桜川