『ナイス・ツゥ・ミーチュ・ユー』
外国のお客様が来るようになった。
お客様がみえると、覚えたての言葉を躓きながら言う。
『かの国』のひとは、ひとにもよるが『ツウ』と付けて返事をするひとも、ないひとも様々で、会話の『あんちょこ』もあてにならない。
それから、いきなり我が家に靴のまま上がろうとする。どうやら靴を脱ぐのは日本だけの習慣のようで・・・
そのうえスリッパを用意しても、まず履かない、これが国際的常識。
『あのう、、、フジサワサン、この椅子は大丈夫でしょうか』と通訳の方が心配そうに訊ねる。
どうやら、嘗てそんな椅子に座った『かの国』の女性が、椅子もろとも崩れ落ち訴訟沙汰になったとか。。。
よって、椅子には座らせない。
『あら、おいしいお茶ですね♪』、もちろん立ったままだ。
それまではこの山の湧き水を使ってお茶を淹れていたが、最近は加賀でも有名なメーカーもの、つまり既製品を使うことになった。
おなかが痛い、いや下痢をした、0-157などと言われても、、
とかくこの世は住みにくいのである。安全も金で買う時代となった。
『あのぅ・・トイレを。。』その大きな女性が騒ぎ出す。
うちはジャパニーズ・ポットンしかないのだけど、、、
通訳の女の子がその使い方を説明する。
いや、ほんとうにできたのかどうか、、、ひと騒動の後、件のトイレは水浸しに。。。
TVによると、日本の銭湯が外国で『話題』になっているとか。
口コミでたくさんの外国人がやってくる。
いやぁ、その楽しそうな入浴風景。
そんなニュースをみながら、我が家の『トイレ』の有り様を考えてみた。
写真:染付菊文飯碗 口径11.2cm