.....お問い合わせ.....

メール cha-two@mail2.kagacable.ne.jp
<< May 2012 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
網目の器









この色絵の網目の器には本歌があるようです。
(どこの写真か忘れました)

上の写真は細君によると、『古染付』ではないだろう、と、、、

器の縁のそり具合から見ると、、、魯山人のカタログにあったものかもしれない。

『こんなものが欲しい』ということで、見本依頼があったものです。

当方で作ったものはこのそり具合がなく、どちらかというと洋風です(^^)

ところでこの『そり具合』

自然に乾燥させれば誰にでも勝手にできる形状なのですが・・
わたしのように真直ぐにするほうはそれなりに手が入っています。

初夏ということで、『網手』の器を並べてみました。





 
染付河骨文輪花文向付


染付河骨文輪花向付け

河骨(こうぼね)
 スイレン科の多年草。水のきれいな沼、池、川などの浅い所に自
生する。太く白い根が白骨のように見える。六〜七月頃水中から
花茎をのばし、水面上に黄色い花をつける。葉はさといもの葉に
似ている。(引用しております。写真はリンク先を参考に)

この器は6月、関西で開かれるお茶会で使用されるということで製作しました。

縁は白磁のままで、あと時間と予算があれば、、、『陽刻』などの装飾があってもよかったかな、と。

見込み中央には白鷺の図を配しております。

器、側面の松葉はお料理人さんが盛り付けの際、正面を確認できるようになっております。

口径: 13.5cm 高さ 4.5cm

蝶文釉裏紅6寸皿


蝶は春と秋の『季語』だそうだ。

この器は初期伊万里の写しになるがどちらかというと『秋』を感じさせる。

いつもこの図柄を見ながら花の名前を頭に浮かべるのだが、いまだに良く分からない。

ぽっかりと開いた空白に自然にありようのない枝を伸ばし花弁を付け加えると、ひとつの文様ができあがる。

この器は『釉裏紅』とよばれるが、同じ発色の『辰砂』とは趣も手法も違ったものになる。

紅の色は色相の幅も広くそのときどきの窯の雰囲気に左右される。

今日はギャラリーさんのお問い合わせにアップさせていただきました。

下、裏の図柄です。径は6寸。

『お姉さん』と呼んだら・・
『先輩!』なんて言われると、、、

水泳でマスターズに出ている女性がいて、ぼくより年長なんだけど、、、

『先輩みたいにゆっくり泳ぐには』どうすればいいのか、という話になった。

彼女は実業団かのバレーボールの元選手でゴーグルをつけて話されると、、、チョッと(^^);

そんな女性でもゴーグルをはずすと、、ヤッパ可愛い。

それで、『スピード』スイムの泳ぎ方と『スロー』スイムの違いについて薀蓄をたれる

『スピード』はパワーに尽きる。

スローモーションのように超スローで泳ぐとすると、『パワー』の論理では泳げない。 

『ほら、こうやって、手のひらの角度をちょっとかえるだけで、、、どう』

『本当や、ちがう』

その角度をチョッと動かしながらおよぐと、『イルカ』の気分になれる。

焼き物のロクロも同じで

若い人には力強い、年寄りには年なりのロクロがあるように想う。

でも、どんなに年をとっても、元の論理を知らなければ、『スロー・ロクロ』はできない。

『姉さん』なんて呼んだら、ヤッパ女性には失礼だろうなぁ、とふと。



 
寝起きの夢
『そちらでは黄土が採れるそうですが・・』

石器時代、アフリカの洞窟に描かれた壁画の絵の具が黄土を焼いたものではないかと、あるテレビの製作会社から電話が入った。

この加賀市には吸坂焼きという焼き物を焼いた窯跡があって、おおよそ昔は焼き物の原料などは窯の近くで採れる材料を使って製作されたものだと知られている。

だから、確かにこの辺りには黄土も採れる。

『黄土を焼くと』、、、はたしてあの壁画のような朱色になるだろうか。。。

ぼくはふと、それらの原料が採れる場所に想い巡らせながらどんな番組なのか興味をそそられていた。

『陶芸』をおしえる学校に行っていたことがあって、そこはもっぱら志野や織部、黄瀬戸などを焼く地方なのだが、そこでは鉄絵に使う顔料を山や畑から採ってくるわけだが、あの『朱』のような色になるのは、、たしか。

『水打ち』という粘土があって、それが山から滲み出ている。
場所にもよるが、それを手に付けてみると、ほとんど『朱』に近い色になる。

古代の人々はそれらの鉱物に木の樹脂などをまぜて壁画を描いたに違いない。

『水打』、もしくは『水打ち粘土』というのは、当世、陶芸材料店で売っており、その元の姿がどんなものか、知る人も少なくなったように思う。

その『水打ち』の主成分は酸化鉄だ。わざわざ材料店で『弁柄』を買う必要はない。

『陶芸』が衰退しているそうだ、、、そんなことになれば、ぼくたちは『古代』に戻ればいいのかも。

このぼくの住む村に流れる川底は陶石でできている。いったいどんな焼きものができるやら、、、

『お父さん〜西山さんがお見えやけど・・』

明日はピザを焼くためのリハーサルがある。さて、どんなピザが焼けるのか。。。

夢と現実がごちゃ混ぜになりながら、、、、明日のピザのトッピングが楽しみ(^^)
ナマズ向付


殆どのブログは訪問者がどのようなキーワードで訪れているか精査することができる。

もちろん、わがブログも同じような機能が付いている。

ときどき、自分じゃない名前がヒットして苦笑することもあるが・・

そんななかで、自分の作ったもので上位をキープしているのが『松花堂弁当』

それと、この『ナマズ』

『松花堂弁当』の器はその弁当箱の寸法によって、一ミリたりとも大きいと使い物にならない事もあり、その寸法にあった器を探している訪問者が多い。

数がいるので、割れた時に補充が利くもの、価格的に安価であるなど制約はあるようだ。

ところで、このナマズも会席料理と茶懐石では寸法もちがってくる。

チョッと、サービスのつもりで大きくしようものなら。。。。即 『NG』 です(^^);
『心に残る人生の名言』
昨日の報道によると・・

12年の歳月を掛け大学を卒業した一人の男がニュースになっていた。

旧ユーゴスラビアの戦火を逃れアメリカに移民した彼は清掃員をしながら学位をとったという。

当初、英語も話せなかったそうだ。

『豊かさはポケットではなく、わたしの心にある』と、



今日の一曲です。

 
仕事・しごと・シゴト。


一夜明けて、、、仕事です。

正直、ブッチャケうちは貧乏な焼きもん屋やから・・これからがたいへん(^^);

あ、昨日の写真を追加します。

この村の樹木医、西山さん。

テレビ局の取材を受けているところです。



シェフ・成澤さんももうすっかり地元にとけ込んでらっしゃるようです(^^)

個人的には山菜料理も好きですが・・次は、『泥のスープ』かな(^^);

『里山フェスタinみたに』


我が家にツバメが来るようになった。

夜になると、玄関の戸をあけてやる日々がつづく。

天然のツバメだから、もちろん野生。

でも、毎日みていると飼い犬じゃないけれど飼いツバメみたいになんだか『世話』をやいている、チョッと変(^^)

そんなノンビリした生活だったのだが、、、この村のイベントがあり、、、

里山フェスタinみたに』というのが開催された。

その第二会場が突如あのCook It Rawのように我が家の隣で・・

そのときの東京・南青山の成澤由浩氏が山菜のドリアをつくることになって。

(え~ドリアではなく、リゾットでヤンシタ(^^;)



なぜか数十人の村の人街の人、知ってる人知らない人、、

それに報道の面々。


(成澤由浩氏)

今月納期の『向付け』100碗、あ〜〜〜〜間に合うんかいな(^^);

ツバメのように家に入ったり出たりの一日でした。
 
自家薬籠中のもの



モノをつくるには二つの方法があるそうな。

足し算をするか、引き算をするか、

ぼくはどっちかというと『引き算』だけれど、

この『鯰(ナマズ)の向付け』だけは、

どうやら、『引き算』ができないでいる。

まだまだ、自分のものになってないからだろうな、と。

古典を写しているせいもあるけれど、

その古典もピンからキリまであって、、

人とおなじで、まずは良い本歌に出会わなくてはいけない。