この『二人展』でのメインになった器は『ナマズ』でした。
ナマズは魚へんに念じると書きます。
(錦ナマズ)
江戸時代、大地震があった際、厄除けお守りをかねて鯰絵が売れたそうです。
そんな器をつくったところ、『では、こんなものもできるでしょう』と依頼が入り・・・
魯山人『魚向付け』(写し)の見本が届きました。
これを作っているところが廃業したそうで『まったく同じものが欲しい』らし〜
やきものは焼き上げるまで粘土がずいぶん収縮します。
この粘土で約二割ほど。
小学生の頃、お勉強もせず、落ちこぼれだったわたしですが、そんな遊びの中で記憶にあったのがこれ『拡大器』 別名『パンタグラフ』と言います。
昨日これが文具店から届いたので図面を仕上げてみました。
う〜んさすが良い調子です、納期もありそうで。。。
『あのぅ〜あの魚ですが後二十ほど増やせますか』
『それで、納期はご存知ですね』
早朝から確認の電話。
え〜〜〜〜と・と・と・慌てる、、、、
どうやら五月の節句に間に合わせたいそうで、、、む・む・む・無理ちうかいなぁ
大阪に東洋陶磁美術館があります。
もとは安宅産業の蒐集したものです。
そのドラマが昔NHKで放映されたことがあります。
(ザ・商社)参照 松本清張原作 ←リンク張ってあります(^^)
『あんた、この器どう思う』
骨董屋が持ってきた器をその秘書に見せるシーンです。
『社長がお求めになったものですから・・・』
『これは、贋物や』
『がねぇ、贋物を買ってやらんと良いモンも持ってこん』
少し間があり、
『人とはそんなもんや』
秘書と社長の会話が続きます。
もう数十年ほどまえのドラマでしたが・・・
このシーンだけはなぜか覚えがあります。
さて、わたしがこの仕事を引き受けるのも。。。。
くぅ〜きついんです。
でも、これが仕事(悪い条件のしごとではありません、納期だけなんです)
次に繋がります、はい。
鯰のご縁があったようです。
さぁ、仕事はじめます。