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レンゲの受け皿


名古屋にある専門店さんからレンゲの受け皿を欲しいという依頼があり・・

いろいろ試行錯誤(レンゲは型モノなので、その受け皿も轆轤と言うのも、『どないかなぁ=)と。。)

やはり、型を作って、それも楕円に設えたのでした。



これは全く見本がなく、閃きだけの仕事でしたから結構時間が掛かり・・・

ああ、北陸はまだ雪解けとは程遠いのであります。



昨年暮れ、ケヤキの葉が焼けるようなこげ茶だったのですが、こちらにいらっしゃる樹木医Nさんによると、その葉の先に種子が付いていて風によって遠くに運ばれると・・・

昨日の庭の風景です。
 
6月から7月の向付

(口径: 4寸5分 高さ: 1寸4分)


『あのなぁ〜』
『6月か7月のお茶会用の向付、でけへんか』


ということで見本を依頼され、焼きあがったコウボネ白鷺文輪花向付

下の写真、これも以前電話で話題になった釉裏紅草花文平向付
さぁ、これは夏にはちょっと暑苦しいかもね。

先ほど、広島のギャラリーさんとお話して、『そうねぇ〜私だったら秋に使いたい♪』




(口径: 五寸二分)
泡沫の夢


わたしにはひとりの娘がいるが、これが焼き物の仕事を嫌い、、、
美しくカッコイイ仕事、ビジュアルデザイナーに憧れ、、、
イザ就職してみると、夜の遅くまで残業だそうだ。

体力が落ちて抵抗力がなくなると、娘は間違いなく喘息を悪化させる。
だいたい、デザインの仕事がそんなに遅くなるなんて、厳しい世界なんだろうなぁ〜

『今は入学の競争率が4倍くらいでしょうか』
電話の相手が言う。

『平均年齢は30歳ほどでしょうか、20から60までいろいろです』
その教官と思える男の話は自分が学んでいた頃とは多少違う。

『就職率はいいですよ、まぁ70パーセントは卒業と同時に、、、』
愛知県にある焼き物の学校に現況を問い合わせているところだった。

就学の期間、失業保険がつく。
そんな話を娘にしてみた。
絶対に『イヤダ』そうな。。。

このまま姉夫婦の実家(窯元)でお世話になるわけにもいかず・・・

どうやら、わたしの仕事も3Kの仕事らしい。
実体を知らない世間の人は、、、、

『良いお仕事ですね〜〜』
『いやはや、芸術家ですかぁ』

まぁ、興味のある人は一晩私どものところで泊まっていかれたら。。。
百年の恋も・・厳しい現実の前には(^^);
『愚の如く』


さて、むかし昔、30年程前のことです。
京都三条木屋町に、『女浪』という おばんざい屋さんがありました。
その当時、焼き物をはじめてまもない頃のことです。

石川県の加賀市におかしな焼き物を焼いている男がいる、という話を聞き、、、
『女浪』の大将と、わたしの知り合いが連れ立ってやってきました。

当時、わたしは正直のところまともな生活者ではなかったそうで・・
その生活のことを書くと、紙数は増し、興味は膨らみ、おそらくはその生き方に共鳴されることでしょうが、このブログ、そのことは小出しに楽しもうと。。。

さて、本題です。その不思議なオンボロの家に皆さんが連れ立ってやってきたことがあったのです。

これが『女浪』、つまり『めなみ』さんとの初めての出会いでした。

『女浪』さんの大将は山本さんといいますが、当時喰えない陶芸家、芸術家、学者、医師の卵など多くの文化人のタマゴが彼の元に集まってきていました。そんな中に、ぼくなんかが殆どただ飯をいただきながらお付き合いさせて頂いたのでした。

その医師の卵たちはいまやホンモノの医師となり、名の知れた芸術家や陶芸家などに育っていったわけですが、まぁ世の中には常に 『例外』 もありまして、、、、

あれから数十年、『女浪』を娘夫婦に任せ悠々自適のギャラリー暮らし。

『仲間にいれて〜』

『売ってちょうだい♪』

ということで、今回そのギャラリーさんで二人展を開くことになりました。

忘れておりましたが、この展覧会、神奈川県在住の書家 坂本沙於里さん との二人展です。

『女浪』でお食事のついでに、、、または『めなみ』で私たちの作品を観ていただいて春の一日をお楽しみいただけば嬉しく想います。

きょうは『坂本沙於里さん+藤澤重夫』の展覧会のご案内でした。

日時は下記の通りです。

       器(磁器)と書画

        『愚の如く』〜出会いを求めて

                 2012・3・21(水)〜26(月)

                 京都市北区小山花ノ木町15

                 電話 075−493−4353
                                 
        『うつわ屋めなみ』              

詳細はまた。。。
クルクル廻すと、、


写真は、ベトナム中部クアンナム省の都市、ダナンの南方30キロ、トゥボン川の河口に位置する古い港町ホイアン、その沖合いで数百年まえの難破船のなかで見つかった茶碗。その難破船から20数万点のベトナムの陶磁器が発見され、のちにサザビーズでオークションにかけられたと聞く。

そんな正式?なルートからはずれて、タイやカンボジアの古物市で売買されていた器が、どのような縁かわたしのもとに来た。

高台には海揚りの特徴がみられる。(貝の欠片や、全体的にカセタ感じ)



今日の話題は。。

このような轆轤で作られたお茶碗は、一見すると真ん丸のように見えます。

実は、私は焼き物を始めた当初、古美術商から古い茶碗や花活け、茶入れや水差しなどの写しの仕事をしていました。(ニセモノ造りではありませんよ(^^);

それらの器を轆轤の上に載せクルクルと廻すと。。。

殆どのものがゆがんでいることが判ります。何気ない口元の歪みが、輪花になった器のひとつの指跡だと判るのも轆轤に乗せてクルクル廻すからです。

モノは静止していてわかるものと、動いているから判りやすいものがあるんですね。

ぼくも自分を轆轤に載せて廻してみると、自分のいいところ悪いところが判るかも・・・
でも、その前に、、、(^^) 目を廻す、ですね(^^)
見えないものをみえるようにする法
 

芸術や美術とも縁のなかった学生時代。

ふと、東京のあるデザイン学校に通うようになる。

サラリーマンからデザイン学校の生徒。

結構な競争率だったのに、不思議に入学=奇跡(^^);

だから、ぼくには 『基本』 という 『モノ』 がない。

頼れるのはヒラメキと、感性だけ。

これは得意な分野だと信じてみたい。

ところで、先日あるお取引先から紅葉の器の依頼が入った。

本や写真では判らないから、『現物送ってよ!!』 と、、、

ところがこれが、ナカナカ作れない。

(焼き物はまず乾燥で収縮、焼いて収縮、作る時の乾燥や手業の記憶が焼きあがりに表れる)

きっと目に見えない『法則』、たとえば『黄金分割』のように、何かがあるはずと。。。

そして、今朝やっと見えてきて自分の器に被せてみた。

やはり。。。

下。



ぼくのような、古典を写す仕事を中心にしていると、その古典から次の仕事に移るヒントが欲しくなる。

まん丸の中に紅葉が作られるとすれば、、、楕円の中に文様を作ってもまた楽しい。もちろん三角のなかに紅葉を置いてみても、、、。 

アブストラクトの世界。
ない、ない、ない、薪がない。


いよいよ薪が無くなって、、、薪を作ってくれるおっちゃんに電話する。

『もうあぶないんです、なんとかなりませんか〜〜』

下の写真



この坂道は半分凍っている。
ぼくの家もまぁ、こんな具合だ。(これはお隣さんの家)



つまり、山まで2トン車を運転して薪をもらいに行くことができない。
で、今回は薪づくりのおっちゃんが軽トラック二台で薪を運んでくれた。

『ちょっと湿ってますね、この薪夏のですか』
薪は彼岸から彼岸までの間に切ったものが良い。
つまり、湿気がぬけている。

『そうそう、夏にきったもんや』
そういえば、ぼくも山暮らしに慣れたものだと思う。
薪の品定めもできるようになった(^^);

『これはね〜』
軽トラックのおっちゃんが言うには、薪には火のつけ方がある、という。
『あの、廃油があろう、あれを新聞紙にチョッと振り掛ける。それを薪の下に置き、その薪の上からまたその廃油を振り掛ける。そうすると殆どそれで充分火がつく』
それに・・
『そんなに乾かしたら、紙のように燃えるだろうが・・』
おっちゃんは得意そうに言った。

ぼくの火の付け方はまず杉の細くきった木片に火をつけ、そのうえにこの楢の薪に火を移すという方法だ。それだと、『ダチカン』とおっちゃんは言うのであった。

呑気な山の暮らしだけれど、教科書に載ってない生きていく知恵というのがここでは必要なようだ。
あ〜まだまだ寒い雪国です。
仕事・仕事・仕事


ブログをつけていると、それぞれのカテゴリーの検索エンジンに登録することになる。
もちろん、登録しない人もいないわけではないが・・

その中に『ブログ村』というのがあって、ヒット数のあるサイトの順位が株価のよう乱高下している。

この順位を気にすると、何のためにブログがあるのか初心が埋没する如しだ。

さて今日は我が家の仕事の過程を切り取って、、、

 

今朝の『ブログ村』の順位は50位らし〜

ブログとは、

『狭義にはWorld Wide Web上のウェブページURLとともに覚え書きや論評などを加えログ(記録)しているウェブサイトの一種である。「WebをLogする」という意味でWeblog(ウェブログ)と名付けられ、それが略されてBlog(ブログ)と呼ばれるようになった。』

(ウェブ上の辞書から引用)

ぼくのところではこのブログを仕事のためにつかっている。
ときどき、『初心』を忘れそうになる。

生命の駐車場




今朝のメールを開くと、加賀市に出ていた豪雪警報が解除されたそうだ。
同じ加賀市でも雪の深いところ、降らない所と様々なのです。

それは人生とて同じ、

きょうは加賀文芸という同人誌の編集長、中野昭さんの作品をご紹介します。

中野昭さんはこのブログでもご紹介済み こちら



その作品はこちらから

このお正月におせち料理と一緒に、頂いたものです。
原稿用紙にコピーしたものをそのまま転載します。
(作者了解済です)
 

宜しければ、ご感想お寄せくださいませ。
ご本人もご覧になっておりますゆえ、、、
石膏といえども、、
 

小学校や中学校、もしくは高校、そんなところで『石膏』の使い方を教わっただろうか。きっともう忘れてしまっているだけかも知れないけれど・・

デザイン学校や焼き物の学校で教わった石膏の使い方は、現場の実際と随分かけ離れたものとおもう。



カリ石鹸を使って、上下、を分ける。



とご覧のような型が出来上がる。



これが実際の現場では、、、カリ石鹸など使わない。
焼き物やで使うのは粘土の溶いたもの。

それで充分。

ところで最近、型を作る仕事が面白くなった。