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今日も熱波

熱波というにふさわしい日々です。
わたしのロクロ場の光線の具合を見れば・・・この通り。

器は兜鉢、8月31日納品の予定でしたが・・・この一週間前に乾燥を焦ったことで高台のトキンに割れが入り、、、う〜ん一からやり直しです。

この器は料理屋さん筋のご注文ですから、わたしのところでは特にその納期に気を使います。その日が、たとえば開店日、だったら、、、、

個展もそうです。その日が開催日初日だったら、、、、その日が結納の日だったら、、、、
それぞれの方々に迷惑が掛かるのですが・・・なにしろ、自然まかせ。。。


細君はシーリングファンの下でこの通り絵付けです。焼き物の世界でははっきりとしたカースト制が敷かれておりまして、絵付け師のほうが階級が上なのです。わたしはロクロ師。わたしの上にはシーリングファンも何もありません。暑い熱波がうだるようです。ビールが呑みたい。泳ぎたい。贅沢でしょうか(^^;

納期を10日延ばして貰って。。。。なんとか。でも、正直なところ、、、ここんところ陶器は焼いてないので、、、一発勝負になるのかなぁ。焼き物やは賭博師みたいなものです。

焼きあがると、、下のようになります。(フォトショップで合成:緑色をつけました)


下、焼き上がり見本です。


さすがに、虫さんも水を飲みに・・・暑かったです
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片口という器

今日も暑い一日でした。
あまりの暑さに、、、今月最後のプールで泳いできました。
クイック・ターンしながら、どの程度めまいが治ったのか調べることが出来ます。
全快とまではいかないようですが・・・ま、ほぼこれで治りつつあるようです(^^)

肩の痛みはもう治らないでしょう、ハイエルボーという方法のリカバリーは絶望的です(^^:
おかげで、背泳ぎが上手くなりました。
クロールも天にとどくように手を伸ばして・・・これもそのおかげで、25mを13ストロークで。。。
ビートは2つ、かな。。。

さて、今日はギャラリーさんが『以前観た片口鉢を・・・』というリクエストがありましたので・・・
何点か載せたかも知れません。
下、もう作ることはありませんが、陶胎漆器の片口。


それから、こちら(下)はまだ焼きあがったものではありませんが、、、ホームページに載せるために撮った片口。これはまだ焼きあがっていないと思います。もうむかしのことで・・・
あ、一番上の写真は多分口径七寸のものだと思います。口元を折り返して作ったものです。
釉薬は対州石(硯として使われるそうです)という対馬で採れる長石を使っています。その他に一割の白絵土。

このような焼き物はその原料を殆ど天然資源に依存しております。したがって、いまではもう、手に入らない材料や、手に入ってもその質が変わってしまい、おなじものが出来ないことがあります。この三点の器も、それぞれの理由でもうおなじものが出来ません。もちろん、作り手の気分も・・・技術がよくなっても、拙い作品がひとのこころに響くこともあるのです『手ワザ』というのはむずかしいものですね。

あ、でも、、、、まだまだ、頑張ってオリヤス(^^)
 
Que sera sera

午前中仕上がった器を箱詰めして、、、、発送準備完了(^^)
お昼の二時からNさんとプールに行く約束があって、、、4時まで泳ぐ。
4時過ぎにフィットネスの会場にNさんを乗せて細君を迎えに・・・
携帯に電話が入り、S急便のAさんが見てもらいたいものがあるという伝言。
そのあと、外国製の薪ストーブがあるのでよかったらというのであれこれ時間調整。
6時に荷物を運送やさんに、、、その後、娘を乗せて電機やへ・・・

Nさん『分単位のスケジュールやね』と仰る。
『うん、何処かの大統領みたい』・・・と。

う〜ん、行って来ました。
もうぼくのストーブを買い換えないといけないので・・・
『3万だったら』払ってもいい、と僕。
実はこのストーブ、新品だったら結構するらしい。
後ろの煙突のところがちょっともんだいがあり、直すとそれなりに掛かるとか。
これはご本人が仰るのですが・・・僕だったら自分で治すだろうなぁ』 とか話しているうちに、、、

当の本人も手放すのが惜しくなったのか・・・
僕が商売下手なのか・・・・

いやいや、将来この薪ストーブ、わたしのところに来るだろうと確信しながら・・・帰ってきたわけであります。そろそろ、秋。もうすぐストーブに火を入れるのも間近いのです。

写真に撮ったくらいですから、どれだけ執念が強かったことか(笑)
さて、縁があるのかないのか、ケセラッセラ(^^)
愉しい日曜日でした♪
太陽の世界

暑い夏が終わろうとしております。
それでも、残暑。

今月の仕事は今日、明日で終わりです。
そして一気に器の季節は、、、、、『秋色』に。

この器は以前にも載せたと想いますが、ギャラリーさんとのコラボレーションなのです。
皿の形はどちらかというと、ボッチャリのドンくさい形、わたしたち業界では『皿鉢』形というのでしょうか。横から見ると、菊の形に同程しているのです。

どれだけ速く仕上げるかが、、、勝負どころ。

グッチ、シャネル、ビトン、ディオール、コーチ、等々。
これらのブランド品の常識はアフターケアーにあると聞きます。
焼き物が欠ける、これは常識です。
でも、それを金継して大切に使い続ける。

作り手は使い続けていただけるような『うつわ』をつくらなくっちゃいけないですね。
『うつわ』は宝石や飾り物ではありませんが、作り手にとっても日々の『用の美』であり続けたいと思ってやみません。

2時を過ぎる頃、もう仕事場はほとんど厳暑。
30分でも水の中にいたくって、、、、でも、そのプールの中も、、、、しばらく泳ぎ続けていると汗が出てくるのが分ります。さて、、、、何処にいけば宜しいか。

井上揚水 『氷の世界』
    



聴いているうちに・・・あつくなっちゃうね(^^: さぁ〜どうすりゃいいのさ。

ホームページはこちら ↓

残暑・残暑・また残暑。

このところ、暑さが厳しく・・・
月末納期の仕事がやっと、今日(^^)

その他、湯呑みや皿などほどほどの点数。
ご存知のように何処も烈火のごとき猛暑。

先日も家の前の道に倒れてらっしゃる行き倒れのようなご老人。
え〜、死んではるんちゃうか〜〜

その顛末は、書きませんが県警の鑑識まで来る始末。
あ〜暑かったからなぁ〜 あの人もきっと熱中症だったに違いなかろ〜

ぼくもめまいなんかあって、どうなることやろ〜、、、、
今思うと、あれも熱中症だったんだろうなぁ〜
それに美味いもん喰ってなかったせいか、、、、栄養不足(^^);


昨夜、1,200度のあたりで 窯の熱線が切れたとみえ温度は上がらず、
今日もう一度やん直しの予定で窯をあけてみると、、、、なんと。
いいように焼けてござる。。。わ〜よかったぁ。 チョッとあまいけど(^^;
(注:『あまい』というのは、熔けがまだもうちょっと、という意味。あ、ここだけの話、素人にはわかりません、でっしゃろうなぁ〜〜〜)

むかし子供の頃、進駐軍というのが来ていた頃、大きな電車の駅周辺で白い服を着た傷痍軍人という面々がこんな鍋を道に置いて・・・終電直近になると、松葉杖をヒョイと肩にスタスタと・・・なんて笑えぬ話があったっけ。

この鉄ナベ、この家と一緒に我が家の財産でヤンス。
これで、ナスを調理するとナスの色が黒くナリヤす。
ナスにカレー、相性いいそうですね♪ 
カレー食べたくなりました(^^)

あ〜チョイトは元気になった(^^)

皆様、残暑お見舞い申し上げます。
よか日々をお過ごしください。
 
器あれこれ
今朝、わたしのメーラーに一通のメールが届いた。それはヤフーオークションのアラート(警戒、待機の姿勢にあること)つまり、『お待ちどうさま、あなたのご希望の出展者が出品しておりますよ』という告知情報である。

その出展者の今日の品物は25万から。同時に並んでいる商品はクメールの女神像やペルシャの碗である。決して安いものではないが、それが売れる。

わたしはその出展者が出すガラクタ市のときだけ参加する程度だが、、、、さて、はたして何故そんなに売れるのか、いや。。。。わたしも『落札』するのか。

多くのサイトは贋物に溢れている、問題はそれだけではない。あまりの多さの器に辟易しているのだ。最近器が売れないらしい、それはこのあたりに鍵があるかもしれない。もちろんわたしとて、例外ではない。

今朝の読売新聞のコラム、『古今あちこち』によると・・
ある史家が幕末の尼僧、太田垣蓮月の伝記を連載するにあたり、その作品を手に入れるまでの成り行きが記載されていた。33歳で尼になったその絶世の美女は自らの容貌を変えるべく歯を引き抜き『老婆の姿に』変身する。釘彫りされた『蓮月』銘の陶器の作品は飛ぶように売れ、贋物が巷に溢れたそうだ。

この記事は日本史家『磯田道史』氏によるものだが、贋作まで売れに売れた訳は・・・・
器を観たことがあるが、・・・仮に同じものをわたしが作ったとしても誰も相手にしないだろう。作品が売れたのではなく、彼女の生き様が共鳴したのだろうか。


今日の一品 赤絵花散し紋小皿

白磁の皿
 
ピューター(Pewter)のプレートといえば、18世紀のイギリスでつくられた合金製の工芸品をいうが、この白磁はどちらかと言えばデルフト風といってもいい。

デルフトと言えば、800度位で焼かれた軟陶をいうが、その殆どはその性質上完全なものは見当たらないそうだ。

最近の料理屋さんは、たとえば皿を20枚とか、セットで使わなくなって、ひとつづつ、単品で道具立てするのを見かける。同じ料理もお隣さんとは違う器、そんな時代になってきて、、、

ぼくたちの焼き物の仕事も器が揃う必要もなくなってきた。器が違うと、盛り付ける料理も一層楽しげであるような、、、、

そんな風潮のなかヤフーオークションなんぞを観ていると、、、贋物に混ざって、なかなかいい古陶が出品されていて驚く。その殆どが単品売りだから、素人でも目があればひとつづつ器を揃えてみるのも楽しいかもしれない。でも、、、大切なことは、その骨董の出所がどこか、、、って気になることでありまするが・・・我が家では娘も子供の頃から手を出したことがありません。(^^: はは・・お客様には、、、そりゃぁ〜たいした雰囲気ですから(汗);

そんなことを考えながら、、、型打ちでつくったピューター形白磁のプレート(径21cm)をアップ、アップです。

お盆明け♪

ブログもお盆休みでした(^^)
やっと再会できて。。。嬉し〜(変換ミス、ではアリヤセンよ♪)

写真はオトウサン湯呑み : 高さ 10.5cm 口径 8cm

あ、そうでした、、、、
きょうはMRIの結果が出る日。

まぁ、結論から言うと、、、血の流通が悪いとか、、、
栄養失調というか(笑)
お陰さまで、、、良かったです(^^)

皆様もこの暑い中ちょっとは美味しいものを食べましょうね(^^)

さて、このところお休みでしたのでアップできなかったのですが
Wab Sabi Japan の『体験教室』の作品が出来上がりました。
普通こんなにはやくは焼きあがりませんが、自分の仕事の窯に友(共・伴)詰めしたのでこの通り(^^)
公開します。
 
追記
このお皿の裏にはそれぞれのメッセージがあります。
残念ながら、プライバシーの問題がありこれ以上にしなかったのですが、
この日系4世の方々のご先祖様のことを想いながら、、、
わたしは、この『体験教室』をはじめてよかったなぁ、と思っております。
ペールギュント
若い頃、わたしは旅をしておりました。旅はちょうど七年の眠りから覚めた蝉のように、人生もまた旅の日々なのです。

昨日は、そんなわたしが旅人をご接待して・・・さしずめわたしは庭に植わった老木かな(^^;


グリーグのペールギュントを聴きながら・・・

きょうの『体験教室』

カナダ・トロントから同国の旅行会社Wabi-Sabi Japan の『体験教室』へのお客様でした。ご主人は日系4世、とか。もう殆ど日本人なのですが、まったく日本語はだめでした。きょうの『体験教室』まで12日間の旅。二人のお子さんがこの陶芸教室をたいへん楽しみにされ・・・ご覧の通り、写真を撮るときは、外国のお客様は必ず、このように・・・ポーズをとってくださいます。

今日ご一緒した通訳のTさんは、以前にもお越しになって焼き物の語彙にとまどっておられたことでしょう。お客さんのロクロ体験にけっこう力(りき)がはいっていました。きっとお疲れだったでしょうね。ちょっとオーバーワークを強いたかも・・
 




ご家族が描かれた皿です。


背景の屏風は『唐詩選』于武陵「勧酒」の一節『花に嵐のたとえもあるぞ・・』と、、、『いいことばかりは続かんぞよ』、という戒めでアリヤす。きょうはめまいのことも忘れて・・汗だくでした(^^;

書:S沙於里さん