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土をもとめて。。。


細君の実家は岐阜県多治見市。近くに人間国宝の故加藤卓男氏、また同じく志野の作家で鈴木蔵氏を輩出した土地でもある。 この近辺は殆どが窯焼きで成り立っており、焼き物ぬきでは語れないほどの産地である。

この土地で志野や織部を焼いて何年になろうか、300年ほど続いた窯元で義兄は焼物を焼く。その彼が仕事場で聞いているのは、アジアの外国語放送。年の暮れの茶の間で見るDVDは観たこともないアジアの映画。ふっ、といつの間にかフランスで友人と会ったり。一人で外国にでかけたり・・

今日は織部用の土を貰いに高速を飛ばして義兄に会いに。。。

そんな彼も、そろそろ還暦の筈だ。若い頃、青年海外協力隊でアジアにいた頃があったという。趣味も好みもパーソナルな経験もまったく違った二人だが、こんな彼とぼくとの間にある共通の悩みとは・・。気の強い姉妹の夫だということくらいだ。

娘さんと三人で写真に納まって貰いました。そうそう、お孫さんを入れて4人で。。。女系家族でオリヤス。


展示会のためのエチュード
 

一時の陶芸のブームも去って、このところそれほど穴窯がどうのこうのと言わなくなったようですが、それでも、ぼくたちの持っている窯とは比べ物にならない資力で良い窯をお持ちなのは・・・素人さんです。

なんだって、凝ればきりがない世界ですが。釣りはしないが銘竿は欲しいもの。書はやらないけれど、あの明の色絵の筆管がいい。あ。いいんです、それはそれで幸せなのです。

きょう、やっと4月製作予定の土を決定。明日自動車で取りに行く。。。ただ、イマイチ納得が。と思いながら何かが足りない。なんだろう。。。その一味がわかんない。

で、やってきました、丸八製茶場。いつも頂く煎茶じゃなくて、初めてのお抹茶。う〜ん、分かりやした。これでした、ぼくらしさがでる、隠し味。焼物も料理のようです。何度もテストし、焼き直ししながら本番を迎える、そのきもちを高めているのです。う〜ん たのしい?

ま。なんとお答えしていいやら(^^)それが問題です。
さて明日は岐阜と加賀、500キロ一日で往復です。3月は目一杯働きます。

今日の、一品 青呉須草魚文五寸皿
かわいい


きょうは、『楽しい』という定義と、『かわいい』という定義について妄想中です。

では、これ写真: 赤絵桜文七寸皿 (^^)
モチーフを探す


先日、東京のある食器専門店の社長さんがお見えになり、器の傾向について質問してみました。『最近若い方が面白いものを作っていますね』 と。

業界で使われる食器は、やはりこのご時世でも『古典』なのです。ぼくは彼のギャラリーを何度か伺ってますが、たしかに『おお〜っと』 思われるものが並んでいます。『これは!』???

大切なのは、『奇をてらう』ことではなく、『ジックリと掘り下げたもの』に尽きるというお話。奇をてらったものはひとつあれば充分。

ところで、あの織部、当時は『奇をてらったもの』ではなかったのかなぁ〜
あたらしいものを創りだす、やはり『歴史』が必要なのかもしれませんね。
それから、『時代』が後押ししなけりゃ。

先日のぼくのブログ、コメント面白かった、是非、こちら

写真: 土の団子 焼きあがると・? (土がくっ付かないようにカタクリ粉をまぶしてます。お菓子ではありません(^−^)

招福


『陶芸家って、自分の作ったものをよく割ったりしますね』 

そういえば、TVなんかで・・・

ぼくの知る限り、二つのタイプがあるような・・・
ひとつは割る。
も、ひとつは割らない。

器は人と同じ。
割る人は、人の関係もよく割る。

ただ、ものづくりとして、どちらがいいか、それは分からない。
モノをつくるということは、壊すということも含まれているから・・・

さて、みなさんは。。。どちら(^^)

今日の写真: 色絵蓮鷺文向付け
時空をこえて。。。


何十年か前、地元の陶芸家のうちをお尋ねすると、数軒に一軒の割りに『古臭いなぁ〜』と思える作品が並んでいたり。。。自分もそんな歳になってくると、若い人から同じような感覚で見られるのかなぁ〜と気になり出した。

雑誌を見たり、ギャラリーを散策したりしても、結局は自分の経験の原風景の中にあるものしか表出してこない。そんなことを考えながら・・あの中国の明代の焼物や、日本の桃山の名品をみると、時を越え空間を越えてぼくたちに迫ってくるものを感じる。ああ、それはなんだろう。不思議に思うことがある。

織部の作品など観てみると、阿蘭陀人やクルスの文様などが目に留まる。むかしの陶工たちが人里離れた山の中で、いったいどうしてその当時外国人たちと交流があったのか、そしてそんな信仰が受動されたのか。。。そのセンスに呆れ慄くのであった。

今日の作品: 明代中国南方系の散りレンゲ写し

 
電気窯の『インピンジメント症候群』
 

生まれて初めて・・・電気の椅子に座ってきました。この電気の椅子に座っていると電極の力で血行がよくなるとか・・・十年ほどまえにも同じような椅子に座り・・頭がフワフワと。「あ〜止めて欲しい」といって二度と。。。で先日も額関節症とかで電気を・・・やっぱり、フワフワと。。。どうやら電気には向いてないような。。。

一ヶ月前でしょうか、病院で運動障害といわれました。もう泳いではいけない。腱が切れるとか。。。『病気ではありません』 といわれ、一応それでも名前が付いておりました。 『インピンジメント症候群』といいます。スポーツ選手、とりわけ野球のピッチャー、テニス・プレーヤー、それに水泳選手。実は小生若い頃はテニスの選手でした。ですから、どうやらこの診断、当たっていそうな。

そんな訳で、村の友人が誘ってくれたのが、この電気の椅子って訳。『フワフワしたら、すぐやめてもらえますか?』 と、頼りなさそうな小生の声。電気ほど嫌いなものはありません。本当です。でも、20分間、いやぁ〜出来るものですねぇ、『ホカホカ』 しました。また明日行くかも。。♪

ところで、今日も窯詰めしました。ぼくの窯は電気です。これが困りモノです。なんたって、愈々ってところで、断線するからです。これが30年、いまだ原因が不明です。切れたら翌日窯が冷めてから外科手術するだけです。電気窯の『インピンジメント症候群』です。どなたか、分かる方がいらっしゃったら、是非(^^)

写真: 色絵菊花文5寸皿。
延々と・・梨園がつづく


加賀市は梨の産地です。実はぼくも知らなかったのですが、この通り。。。延々と続く梨畑。これが4月になると、美しい花が咲くという。それでも、今日の晴天、梨園で選定中の働く女性をスナップ。『写真撮っていいですか?』 とお尋ねしますと・・・『顔が見えないからいいよ』 と。

果樹園の方のお話では、梨はバラ科、結構硬木だそう。今この女性の後ろの木で約30年。昔わたしもお世話になりました。なぜなら・・・梨の木はろくろの際、ヘラを作るのに最適なのです。なんたって、年輪がないくらい、目が詰んでいるからです。

お昼は久しぶりに背泳ぎ200m、クロール50m。。。これが限度でヤンシタ。ましばらく様子を見ます。 


春の作品展(人形・書・陶)

 

『よく誰もが作品というものは製作の一番最初と一番最後に出来るものだというけれども、ぼくの今度の場合も、中途の「無我」が一番落ちるようである。』 

書家・井上有一「日々の絶筆」の一節だが、確かにロクロの場合にも感じることだ。
ただ、補足すると、「ああ、いいのが出来た」と思った瞬間から、堕落が始まるような。。。

15年ぶりに土で器を作ります。磁器とは一味違った感触を楽しみたいなぁ〜っと、落ちる寸前まで。。。

主題 : 「黒の器・白の器」 〜お茶を愉しむ〜
日時 : 4月9日〜4月27日
場所 : 加賀市動橋 「丸八製茶場、実生」ギャラリー

この度、丸八製茶場ギャラリーに於きまして器・書・人形のコラボレーションとなります。器は黒の器を中心に製作させていただきます。書は関東在住、書家、S・沙於里さん、人形は小松市の小川静代さんです。詳細は追ってお知らせいたします。

写真:この土地に住むものは自然との共生の中でこそ生きていけるわけで・・・
ひとたび人の手が及ばざれば、かくの如し・・。

Wabi-Sabi Japan の企画


一年の内、半年を仕事に、残りの半年を、世界中旅して歩く。。。背中にリュックを背負って『かに族』 といわれた貧乏な青年時代とは規模も質も違ったカナダの旅行会社『Wabi-Sabi Japan』の企画。今日のお客さんはドイツのご家族でした。本当に短い時間でしたが、結構喜んでいただいて。。。こちらも、楽しかった。写真:侍大好き男、ルーカス君(8歳)と通訳の高田基さん。

出来た器は旅行会社が全て送っていただけるということで・・・はぁ〜一安心。
では、今日のワークショップのスナップを。。。



お父さんの、コリン・ロイさんとベビーシッターのアニタ・フリンさん。コリンさんは自画像をアニタさんはキリンの絵を。。。



三人一緒に、左端、ビザーネ・ロイさん。
東京、京都、そして・・・加賀と。。。。



外は完璧に雪景色。

さて、わたくしの『体験教室』、マニュアルはありません。ロクロがご希望だったら、ロクロ、手捻りがお望みでしたらご希望通り、なんだってそのときの気分で、本日はルーカス君がロクロと絵、その他の方はお皿に染付けで遊んでいただけました。

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