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きょうの一品


今夜は藤井寺からお世話になっているSさんがおいでになって・・・
『お〜〜メシ喰ったか』  と。

山中のK亭でいつものステーキをごちになりながら、
『あんたの方が、年寄りに見えるな』      と、気になること言われ・・・
(Sさんは今年77歳になる)

たしかに、いまのぼくには    『元気』    がない。
別に病気ではないのだ。

いまの若者がそうであるように、  『先』   が見えないだけだ。
もしぼくが病気だとすると・・・あの、モジリアーニのように虚ろな雰囲気だったろう。

久しぶりに泳いでみても・・・モジリアーニが泳いでる。

明日は、大聖寺の  Sさん  が来るという、この人にも世話になっている。
なんだか、俺の周りには世話になってる人しか見当たらない。

つくづく・・・・ナ サ ケ ナ イ 。
きょうも、 『あっけらかんと自在に生きるヒントを求めて』  彷徨っているんだろうなぁ


栗の木


いつだったか、もう十年ほど前このわたしのうちにひとりの年老いた訪問者がありました。元の住人です。お話によると、彼は都市で宝石商をしていたそうです。この家に住んでいた頃、この栗の木はまだその少年だった老人の背丈ほどしかなかったそうです。この近くにきたからということだったので、『もし、宜しければお上がりになりませんか・・』と声を掛けてみましたが・・・固辞され。

じつは、わたしは大阪生まれですが、親はこの大聖寺が故郷でした。そんなわけでわたしの先祖は今でもこの地に眠っております。いつか、その住まいを訪ねたことがありました。たくさんの方がお骨折りくださって・・・『もし、宜しければ・・』と、あのご訪問くださった老人のように。樹齢90年ほど、栗の木は黙っていますが・・・その老人の気持ちが分かるようでした。


 
あきをさがしに・・・
 

秋を見つけに塩屋という加賀市にある海岸にいってきました。この海岸には海浜植物である防風という植物が生息しています。あの、お刺身についてくるツマといえば分かる方もいらっしゃるかも・・

季節が違ったのか花もなく、実もなく・・・フト足元にあったこれ、貝殻・・・なんだか象徴的。。。
砂に埋もれて・・

と思いきや、あのウインドサーフィン、セイル一杯風を受けて・・いいなぁ〜若いって、健康的で。ぼくらの頃は・・・昼間はパチンコ、ジャズ喫茶、夜になると縄のれん、退廃的といえば余りにも・・・そういえば、この歳になれば・・みんな生活習慣病、美味いもん喰って通風、呑みすぎで肝臓、眠れないから安定剤。まぁ、生きてるのが不思議なくらい。さぁ、それにしても・・・写真明るすぎ(笑)

初期伊万里秋草文酒盃−2
 

この陶片がヤフーのオークションに載ったとき、ああ、実物みて見たいと・・・
骨董の雑誌や伊万里の解説書にはよく現れるけれど。

もちろん、おなじ絵や図柄でも作った人が違うのか、窯が違うのか・・・もしかして、人気があり、ある程度の時代差があったのか・・・
いづれにせよ同じようでも、骨董を買う勘所ってものがある。
もし、仮にこれを完品=割れてないって事で手に入れるとすれば・・・ぼくの小遣いでは買えないだろうなぁ。
この割れた物だって、結構な値段だった筈、家内は知らないけれど・・・
もし、分かったら・・・そりゃ、たいへん。

そこが『おとこのロマンに、おんなのフマン』

ところで、この蒐集熱、最近すっかり冷めてきました。まずホンモノがなくなってきた。資料的価値のある、いものが高額になって・・・いえね本当は、懐もさびしい(^−^;

さて、この初期伊万里、高台=器の下にくっついた輪っかのようなところ、が器全体から見るとキュット絞り込まれている。(美人にみえる)  そのせいか、上体を支える力学的意味から、底が厚い。割れた断片を見るとよく分かります。初期伊万里の一般的な特徴です。

じゃあ、また何か・・・チョイスしておきます。
色絵渦巻き文カップ
 

赤絵渦巻き文カップ・・・ぼくのはアートとは余りにも・・・トホ
さっき、こちらのサイトに伺ってました。
比べられると・・・コマル(^^)

でも・・・あの後ろのガスボンベに掛かった釉、ちょっと影響を受けてます。まだまだ、感じやすいのかな〜〜(若いって事ね)
秋の色


どんなにぼくたちの生活がかわっても・・・自然の営みは変わらない。
秋になれば、あかい実をつける

もし、ブログを付けることがなかったなら、殆ど気付かない日常。
『赤い実のなる木』 どんな名?しらべてみても・・・ちょっと分からなかった。

リスや小鳥たちの棲む庭、里山。
ぼくのような怠け者、もし動物だったら・・・ナマケモノなのかな、いえナマケモノです。
初期伊万里秋草文酒盃陶片
 

数年前から蒐集している古陶、時には割れた物だってこのように・・・
二つあると、高さが分かる。高台のつくりが分かる。染付の調子が分かる。見込みからの立ち上がりが分かる。それに・・口径も分かる。

これを方眼紙の上に置き寸法を測る。

そのままの寸法でロクロすることはない、いまの時代に合えば宜しい。さて、これも書でいう『臨書』

写真機がいいので、今回はマクロで・・・ボケ具合がとてもいい。カメラは借り物・・レンズはドイツ製、こんなの持ってると、もう後戻りできない。


秋の訪れ
 

一昨日、庭の草刈をしていると・・・柚子の木に枝一杯の青い実
その昔、世話になった料理人、Kさんが『美味いもんあるから来い』っていうので、それ急げ・・・・って。
たっぷりとしたお鍋の中に薄切りにした松茸、骨引きした鱧(はも)のシャブシャブ。菊姫の『吟』とかいう酒を冷で頂きながら、鱸(スズキ)の刺身をこんな銘々皿に盛ってもらったことがあった。

あの時は、まわりに『その筋』のおわ兄さんが取り囲み、本当の味を味わうなんてもんじゃなかったけれど・・・その刺身に絞ってかけたのは たしか、徳島産の『スダチ』

この季節、あの味が忘れなくて、友達が来ると特注でお願いしたことがあったが、今考えると、豊かな30代〜40代だったように思う。(あの当時、みんな貧乏だったけど・・・)

庭に大きな栗の木があって、ポトンとひとつ、肌に触れる風も心做しか寂しく・・・秋、ですね。

赤絵輪線文皿 口径;15cm

やめられない仕事


先日、あるところで尋ねられたこと・・
『カレーライスの器はどんなもの使ってます』?
どうやら、ぼくのこと。

そう言えば適当っかな、と思いながら・・・・
あるギャラリーさんから、『カレーライスの皿は特に縁の立ち上がりのカーブが問題なのよ』と聞いたことを思い出し・・・

ぼくはもしかしたら・・器をつくるのに、利便性を捨てて『かたち、やライン』から入ってるんじゃないかなあ、と思った。
あるいは、皿ときくと、平向付、つまり刺身を盛り付けるものとの先入観がある。
同じ大きさでも、刺身とカレーでは形は違う。そりゃ、素人でも分かる。
ところで、それが蕎麦を入れる器だとすると・・・また形が違うように思う、つまり、同じ寸法の器でも、何を盛り付けるかによって、皿の立ち上がりがちがってくる。もちろん、絵付けもね。

料理屋ウケの器と、家庭用の器のナンタルカ、ナルホド ナルホド。

でも、たしかに、ギャラリーのように、ものを売るという立場からすると、器の使い方、使いかってを重視するだろうし、買い手もそれで、うんうんと ナットクスル。

残る問題は・・・絵付けだろうな、これがモンダイ。
器造りもこれで、結構楽じゃないことがよくワカル。ま、だからこの仕事、やめられない。

先日、山中の喫茶『土歩』のお客さんとお話していたとき教えてもらった芭蕉の句

   やまなかや菊はたおらじゆのにおい         はせを

説明によるとこの菊、秋明菊だそうです、まだ蕾ですが庭にあるものを撮影。絞り優先にして、被写界深度を深くしてみました、ま、この調子。

『感謝』


S 菁華窯の職人さんと道路ですれ違う・・・『p・p・p・pu』とやったら手を挙げてくれた。
なんでもなことだけど・・・
車に乗るのは平成7年の7月7日から、それまでバイク、バイクっていつだってすれ違うときピース!!!ってやる。そんな気分。

今日は朝から実にいい気分だよね。
なんたって、写真機がきた。
ブログのアップ

それから・・・山梨のブドウ頂いちゃって(^−^)なんだか名前は忘れたけれど、まぁこんな日もあっていいじゃない、たまにはね。そんな日に、『感謝』 

器 染付吹墨割り竹八寸(先付け)   実はこれ、文鎮代わりに使ってます。