水糸の話
2020.06.01 Monday 12:12

 

 

轆轤のことを「水びき」とも言う。

 

もちろん、このブログをお読みの方はご存知だろうが、

 

この水びきで使う糸を瀬戸辺りでは「シッピキ」と言った。

 

今では陶器は写真にあげた水糸を使うが、京都の磁器では普通裁縫で使う細いものを使う。

 

つまり素材によって糸の細さに違いがある。

 

ところで、この様なものがなかった頃、何を使ったかと言うと…

 

藁しべを二つに割きよって糸の様にして使った。

 

2、3日もしくは長くて一週間くらい使えたと思う。

 

そんなことを、今思えばバカな様に20年ほど続けた。

 

当時は陶器を作っていて、その糸底を見せたいがための一つの過程だったが、

 

ある日、それ以上に大切なこともあろうと大工の使う「水糸」に変えた。

 

当時の水糸はその藁しべの様に固く手触りがよく似ていたが、

 

最近その水糸もご覧の様な柔らかいものしか手に入らなくなった。

 

先日、物置の下にあったゴミの中からその当時の水糸を見つけ、なんだか安心したような気がする。

 

これだけあれば、きっと、一年くらいはいけるかもと思っている。

 

藁しべの時代が終わり、水糸の時代が来て、又良いものができるかもしれないけれど、

 

次の時代には3Dプリンターあたりが活躍するのかもと思っている。

 

 

 

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